当サロンで施術させて頂くことが多い症例として、すべり症と脊柱管狭窄症の方がいらっしゃいます。
病態が複雑でして、ちゃんと説明してもらったことがないと皆さんおっしゃいますので、詳しく分かりやすく説明させて頂きます。
すべり症の特徴
強い痛みと
改善の目安は?
すべり症ですが、腰椎などの背骨のうちの一つが主に前方にズレてしまう症状になります。
急に背骨がズレてしまうことで、激しい炎症が生じます。
残念ながらズレてしまった背骨はオペなどをしないと戻せませんが、炎症は時間が経つと改善していきます。
重めのギックリ腰だと思って頂くと一番分かりやすいですが、1週間くらいで痛みがひいてくるケースもありますし、2ヶ月くらい這って移動していたなんていう超重症の方もいらっしゃいます。
すべり症
超重要
一番の注意ポイントは?
ギックリ腰の場合は自然に改善しますので再発を予防できればOKですが、すべり症の場合は骨がズレてしまっていますので、しっかりとケアをしないと痛みが改善しにくいです。
腰椎の反りが強すぎる状態になることが、さらにすべってしまう要因になりますので、腰椎周囲の筋肉や筋膜を調整し、かつインナーマッスルを働きやすくして、腰椎がさらに前方にズレてしまうことを予防することが重要です。
すべり症は加齢で起こってしまうケースもありますし、元々腰椎分離症がありそれを起因として生じることがあります。
またすべり症で一番注意しないといけないのは、すべりが悪化してしまうと脊柱管狭窄症に移行してしまうということです。
すべり症自体は、重めの腰痛という症状なのですが、ズレがさらに進行し神経を圧迫・牽引し始めると脚に痺れが生じてきます。
これが脊柱管狭窄症です。
脊柱管狭窄症
一番の特徴
間欠性跛行とは?
脊柱管狭窄症は間欠性破行という症状が一番有名です。
歩いていてある程度の距離になると脚が痺れてしまい歩けなくなります。
立ち止まって身体を丸くすると、血流が回復しますのでまた歩けるようになります。
施術によりお身体のバランスを改善し、適切な歩き方や運動をして頂くことで多くの場合は改善されますが、20m歩くだけで間欠性破行が生じてしまうような場合は、オペを検討して頂いた方が良いかもしれません。
脊柱管狭窄症
超重症の方の
特徴とは?
脊柱管狭窄症の一番の特徴は背骨が反る姿勢で症状が生じますので、立っている時や歩いているときに症状が悪化し、逆に座っている時や寝ている時は症状はほとんどありません。
もし座っているときや寝ているときにも脚が痺れる、もしくは痛みが生じる場合は、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛を合併している可能性があります。
またオペ推奨レベルの重度の脊柱管狭窄症の方も座っているときや寝ている時に症状が生じるケースがあります。
痛みや痺れの改善
筋膜を調整する
その効果とは?
また痛みや痺れは、筋膜の不具合によって生じることも多いです。
なぜなら筋膜の間を神経や血管が走行しており、筋膜の捻れのような不具合が痛みや痺れの原因になるからです。
ですので股関節の調整、骨盤矯正、背骨調整に加え筋膜調整を行い、さらに姿勢や歩きを修正し、その方に合ったセルフケアを覚えて頂くことで脊柱管狭窄症の多くのケースで症状が軽減されます。
脊柱管狭窄症
すべり症
アプローチまとめ
超重症の脊柱管狭窄症は症状が改善しにくいですし、すべり症もある程度以上ズレてしまっている場合はお医者様からオペをおススメされるかと思いますので、セカンドオピニオンを受けた上でご検討されるのが良いかもしれません。
しかし、超重症の脊柱管狭窄症やすべり症以外の方は、施術をしっかりと行うことで多くのケースで症状の改善がみられますので、ご安心ください。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。